光
キリンが棲んでいるのはアフリカのサバンナ地帯です。動物の中で最も背が高く、5メートルを超えるものもいます。このキリンの舌は黒色をしています。一般に哺乳類の舌はピンク色です。それは血管の中の血液の色が透けて見えているためです。 なぜキリンの舌…
画家ムンクの代表作である『叫び』は、背景となる燃えるように赤く染まった空が印象的です。この絵を最初に見たとき、人物がほほに手を当て叫んでいる様子を描いたものかと思いました。そうではなく自然の叫びに対して耳をふさいでるとの説明は、意外でした…
近年、最高気温が35度を超える猛暑日が増えてきました。夏になると、「熱中症に気を付けましょう」と、ニュースなどで盛んに注意喚起がなされています。 白色に比べて黒色は熱を吸収しやすく、温度が上昇しやすいと言われています。JAF(日本自動車連盟)は…
音は音波と言われるように波で、光もまた波の性質を持っています。 波は山と谷が交互に繰り返られますが、山と次の山までの長さが波長です。光は波長の短い方から青、緑、黄、赤と色が徐々にそして連続的に変化していきます。一方、音は波長が短い(周波数が…
私たちは暑い時に体温を下げるために汗をかくことを当たり前のように思っていますが、汗をかく動物は意外と少ないのです。身の回りの動物で汗をかくのはウマやウシなどです。イヌは汗をかくことができないので、口を開けて熱を逃がし体温を下げています。ゾ…
月の空は昼間でも黒い 地球が1回自転するのにかかる時間がちょうど一日の24時間だと思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。地球は自転しながら太陽の周りを公転しているので、その分だけ余計に自転しなければ一日にならないのです。1…
赤い魚は深い海に棲む 浅い海は明るく水温も高いので、エサとなるプランクトンも豊富で、魚たちにとっては住みやすい環境です。ただし、多くの魚が同じ場所に棲み、競争も熾烈です。さらに捕食者は水中にいる大型の魚だけでなく、上空から鳥も襲ってきます。…
歳をとるとなぜ髪は白くなるのか 歳をとるとともに白髪が増えていきます。白髪が目立ち始める歳や白髪の量には個人差が大きく、主に遺伝によると言われています。では若い時には黒かった髪が年を取るとなぜ白くなるのでしょうか。 その前に、ミー散乱につい…
ビールの消費量が減ってきてるとはいえ、酒類の中では根強い人気があります。酒の席では、とりあえずビールで乾杯というのが多いのではないでしょうか。 ビールの容器には缶と瓶がありますが、缶の比率は徐々に増え、現在70%を超えているそうです。特に家…
ロウソクの炎がオレンジ色なのにガスコンロの炎が青いのはなぜ ガスコンロの炎は寒色である青色のせいであまり熱そうな気がしませんが、オレンジ色をしているロウソクの炎より温度は高く、約1800℃です。ロウソクは温度の高い炎の外側で1400℃くらいです。燃焼…
透明な動物は水中にはいるのに陸上にいないわけ 体の色を環境の色に合わせることで、目立たなくなり、捕食者や獲物に気づかれにくくなります。隠ぺい色です。環境の色が変わると目立つようになるので、なるべく体の色に近い環境を好んで棲んでいます。なかに…
洞窟や深海に棲む動物はなぜ白い色をしているのか 動物が色をまとっている理由はいくつかあります。 派手な体色や模様で自分の存在を目立たせることにより,敵に対して警告を発するものです。これを標識色といいます。針で刺すハチ、毒をもつヘビ、捕食動物…
魚のお腹が白いのはなぜ 卵から孵ったウナギの子はレプトセファルスと呼ばれ、平たく、細長く、透明です。 レプトセファルスは半年間太平洋で漂いながら成長してシラスウナギになります。川にたどり着いたシラスウナギは背が黒く腹が白くなり、そこで5~10年…
なぜ紫外線は見えないのか 地上に降り注ぐ太陽光には、人の目に見える可視光以外に、可視光より波長の短い紫外線や波長の長い赤外線などが含まれています。太陽光のおよそ6%は紫外線です。人の目には紫外線は見えませんが、紫外線が見える動物はたくさんい…
ドレスの色の見え方は色恒常性のせい? 昼間の太陽の光で照らされた白い紙は白く見えます。これはいろんな色の光を含んだ太陽光が紙の表面に当たり、当たった光のほとんどすべてが反射して見ている人の目に届くからです。 夕方の黄色い太陽の光で照らされた…
色の見え方としては、物体の表面に属しているように見える物体色と発光しているように見える光源色があります。若葉色は、JIS(日本工業規格)に規定されている物体色の慣用色名のひとつで、やわらかい黄緑と定義されています。慣用色名は、動物や植物など私…
光は電波と同じ電磁波の一種であり、音は空気の振動です。つまり光も音も波ですが、光の伝わる速度が音に比べ桁違いな速いなど、それらの性質は大きく異なっています。 光の波長は380ナノメートル~780ナノメートル。ナノメートルは1メートルの10億分の1で…
カワセミは全長17センチメートルくらい鳥で、羽根は鮮やかな金属光沢をしたヒスイのような青い色しています。この青い色は色素によるものではなく、構造色と言われ、毛にある微細構造により現われる色です。タマムシの光沢のある緑色も構造色によるもので…
現代の夜、屋内は格段に明るくなりましたが、屋内だけでなく屋外も明るくなりました。 街の明かりには、白くて強い光が使われています。また、点滅する光が多用され、電子看板(デジタルサイネージ)による動画が表示され、注意を引く光であふれています。気…
植物は二酸化炭素と水を材料にし、太陽の光エネルギーを利用してデンプンや糖などの有機物を作っています。これを光合成と呼んでいます。大気中の二酸化炭素は葉の表面にある気孔から吸収し、水は根から吸収します。 晴れた昼間、緑の葉は太陽の光を浴びて盛…
窓ガラスは、光を通すことができますが、音の遮蔽効果は高く、匂いを完全に遮ることができます。二重窓にするとほとんど音も遮ることができます。これは、よくよく考えてみると不思議な気がします。外からの騒音を小さくし、嫌な臭いをさえぎり、明るい光を…
3月や4月の晴れた日に2、3日スキーをするとゴーグルの後がはっきり分かるほど日焼けをします。春スキーをするとなぜこんなにまで日焼けしやすいのでしょうか。 太陽光には紫外線が含まれていて、波長の長さによりUVA、UVB、UVCに分けられています。最も波長…
植物は二酸化炭素と水を材料にし、太陽の光エネルギーを利用してデンプンや糖などの有機物を作っています。これを光合成と呼んでいます。大気中の二酸化炭素は葉の表面にある気孔から吸収し、水は根から吸収します。 晴れた昼間、緑の葉は太陽の光を浴びて盛…
空気中では大気が澄んでいれば100キロメートル離れた場所からでも富士山を見ることができます。水滴などで大気が混濁してくると視界は短くなります。視界が1キロメートルより短いもの霧、1キロメートルより長いものを靄(もや)と呼んでします。霧が濃いとき…
発光する生物と言ってまず思いつくのがホタルです。普段それ以外で発光する生物を見かけることはほとんどありません。しかし、地球上に光を発する生物は数万種もいると言われています。特に深海に住む動物の多くが自ら光を出す発光動物なのです。 チョウチン…
花は昆虫に受粉を手伝ってもらうために、よく目立つ赤、黄、白などの色をしています。緑の葉の中でこれらの色の花が咲いていると遠くからでもすぐに見つけることができます。さらに花は受粉を確実にできるように、人の目に見える可視光だけでなく、紫外線も…
「木の下闇」は木が茂って木陰の暗いことを言います。夏の季語です。夏になり、木の葉が茂ってくると木の根元は暗くなり、他の植物は育つことができません。そんな木の根本でも、その木が落葉樹なら冬から春先にかけては木が葉を落としているので、日の光が…
ヒマワリは黄色い大きな花が特徴的です。夏の季語になっていますが、まさに夏を代表するような花です。 ヒマワリは外側に大きな花びらがあるので一つの花のように見えますが、大きな花びらの内側にはたくさん並んだ小さな筒状の花(筒状花)(とうじょうか)…
海岸線をドライブしていて岬の小高いところに白い灯台を見つけると、立ち寄ってみたくなります。そこは広い海を遠くまで見渡すことができる眺めのいい場所と決まっているからです。そうでなければ灯台の役目を果たすことができないわけです。 灯台は夜には点…
夜中に目が覚めたとき、今何時かなと枕もとの時計を見ると、真っ暗な中でも時計は時刻を教えてくれます。文字盤と針がうっすらと光っているからです。 この時計の文字盤や針には蓄光塗料(夜光塗料)が塗られています。暗闇の中で淡く光っているのが燐光(蓄…