不思議を科学する

不思議を科学する

歳をとるとなぜ髪は白くなるのか

歳をとるとなぜ髪は白くなるのか 歳をとるとともに白髪が増えていきます。白髪が目立ち始める歳や白髪の量には個人差が大きく、主に遺伝によると言われています。では若い時には黒かった髪が年を取るとなぜ白くなるのでしょうか。 その前に、ミー散乱につい…

生まれたばかりの赤ちゃんは色が見えない

生まれたばかりの赤ちゃんは色が見えない わたしは生まれてから2歳になるまでの記憶がありません。おそらく3歳くらいのだと思いますが、家の中の風景や両親の話す声をかすかに思い出すことができます。そのころにはすでに目が見え、耳が聞こえていたのでし…

ビール瓶はなぜ茶色?

ビールの消費量が減ってきてるとはいえ、酒類の中では根強い人気があります。酒の席では、とりあえずビールで乾杯というのが多いのではないでしょうか。 ビールの容器には缶と瓶がありますが、缶の比率は徐々に増え、現在70%を超えているそうです。特に家…

黒い果実は目立たない?

黒い果実は目立たない? 植物がその近くに種子を落としていたのでは分布を広げることはできません。また、種子が芽吹いても親の近くは病害虫も発生しやすいし、樹木では親木と光や養分を争うことになります。成長し、子孫を増やすためには、種子を離れたとこ…

三原色の光を混ぜてもすべての色の光を作ることはできない

三原色の光を混ぜてもすべての色の光を作ることはできない 光の三原色は、赤、緑、青です。黄は光の三原色には含まれません。異なる色の光を混ぜることを混色といいます。三原色の光を混色するとすべての色の光を作り出せると言われることがありますが、それ…

昆虫の複眼を構成する個眼の数と動く速さの関係

昆虫の複眼を構成する個眼の数と動く速さの関係 自然界では、高度な目があればエサとなる動物を容易に見つけて捕らえることができます。また食べられる方の動物も敵をいち早く見つけて逃げることができます。しかし、速く動けない動物が目を発達させてもその…

ロウソクの炎がオレンジ色なのにガスコンロの炎が青いのはなぜ

ロウソクの炎がオレンジ色なのにガスコンロの炎が青いのはなぜ ガスコンロの炎は寒色である青色のせいであまり熱そうな気がしませんが、オレンジ色をしているロウソクの炎より温度は高く、約1800℃です。ロウソクは温度の高い炎の外側で1400℃くらいです。燃焼…

透明な動物は水中にはいるのに陸上にいないわけ

透明な動物は水中にはいるのに陸上にいないわけ 体の色を環境の色に合わせることで、目立たなくなり、捕食者や獲物に気づかれにくくなります。隠ぺい色です。環境の色が変わると目立つようになるので、なるべく体の色に近い環境を好んで棲んでいます。なかに…

洞窟や深海に棲む動物はなぜ白い色をしているのか

洞窟や深海に棲む動物はなぜ白い色をしているのか 動物が色をまとっている理由はいくつかあります。 派手な体色や模様で自分の存在を目立たせることにより,敵に対して警告を発するものです。これを標識色といいます。針で刺すハチ、毒をもつヘビ、捕食動物…

ナスを煮ると色落ちするのにトマトを煮ても鮮やかな赤色を保つのはなぜ

ナスを煮ると色落ちするのにトマトを煮ても鮮やかな赤色を保つのはなぜ 野菜の色は緑以外に、赤、黄、青紫など様々な色がります。食卓を彩り、食欲を増加させる効果があります。これらの色は、植物が作り出した色素がもたらしたものです。 イチゴ、リンゴ、…

魚のお腹が白いのはなぜ

魚のお腹が白いのはなぜ 卵から孵ったウナギの子はレプトセファルスと呼ばれ、平たく、細長く、透明です。 レプトセファルスは半年間太平洋で漂いながら成長してシラスウナギになります。川にたどり着いたシラスウナギは背が黒く腹が白くなり、そこで5~10年…

なぜ紫外線は見えないのか

なぜ紫外線は見えないのか 地上に降り注ぐ太陽光には、人の目に見える可視光以外に、可視光より波長の短い紫外線や波長の長い赤外線などが含まれています。太陽光のおよそ6%は紫外線です。人の目には紫外線は見えませんが、紫外線が見える動物はたくさんい…

灯台下(もと)暗し

灯台下(もと)暗し チルチルとミチルの兄妹は,幸せの青い鳥を探しに行くがどこにも見つけることができない。しかし、目がさめてみると,部屋の鳥かごに青い鳥がいたことに気づく。この童話のように、「灯台下暗し」ということわざは、近くにあるものにはか…

ドレスの色の見え方は色恒常性のせい?

ドレスの色の見え方は色恒常性のせい? 昼間の太陽の光で照らされた白い紙は白く見えます。これはいろんな色の光を含んだ太陽光が紙の表面に当たり、当たった光のほとんどすべてが反射して見ている人の目に届くからです。 夕方の黄色い太陽の光で照らされた…

赤い若葉があるのはなぜ

色の見え方としては、物体の表面に属しているように見える物体色と発光しているように見える光源色があります。若葉色は、JIS(日本工業規格)に規定されている物体色の慣用色名のひとつで、やわらかい黄緑と定義されています。慣用色名は、動物や植物など私…

三毛猫はほとんどがメス

動物の中にはオスとメスで体の色が異なるものがいます。 そのような動物では、一般にオスが鮮やかな色をしています。例えば、キジやオシドリのメスは茶と白で地味な色です。それに対して、キジのオスは頭部の赤色が印象的ですし、オシドリのオスの体はオレン…

目と耳の意外な共通点(その1) ―歳をとると波長の短いものがわからなくなる―

光は電波と同じ電磁波の一種であり、音は空気の振動です。つまり光も音も波ですが、光の伝わる速度が音に比べ桁違いな速いなど、それらの性質は大きく異なっています。 光の波長は380ナノメートル~780ナノメートル。ナノメートルは1メートルの10億分の1で…

カワセミが魚を捉えるとき光の屈折を補正している

カワセミは全長17センチメートルくらい鳥で、羽根は鮮やかな金属光沢をしたヒスイのような青い色しています。この青い色は色素によるものではなく、構造色と言われ、毛にある微細構造により現われる色です。タマムシの光沢のある緑色も構造色によるもので…

視力の悪いテントウムシが餌である小さな虫を見つけることができるわけ

ヤナギルリハムシは黒い色をした体長約4ミリメートルの昆虫です。幼虫も成虫もヤナギの葉を好んで食べます。 このヤナギルリハムシの幼虫をエサとしているのがカメノコテントウです。カメノコテントウは、日本にいるテントウムシで最大級の大きさで、約1セ…

なぜ大型船の船底を赤く塗るのか

大型船やタンカーは多くの場合、上下2色に塗り分けられています。特に下側に塗られている赤い色はよく目立ち、大型船の目印のようになっています。上側の色は決まっていませんが、黒く塗られていることが多いようです。 船が水面と接する境界線が喫水線(きっ…

なぜカラスは黒いのか

なぜカラスは黒いのか カラス科の鳥はカラス、カケス、カササギ、オナガなど約120種が、極地を除く世界中に生息しています。日本国内でよく見かけるカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスです。名前のとおり、嘴(くちばし)が太いのがハシブトガラスで…

ストレスを高める光

現代の夜、屋内は格段に明るくなりましたが、屋内だけでなく屋外も明るくなりました。 街の明かりには、白くて強い光が使われています。また、点滅する光が多用され、電子看板(デジタルサイネージ)による動画が表示され、注意を引く光であふれています。気…

なぜか国旗には赤色が最も多く使われている

国旗は、国家間の戦争において自分の国の軍隊であることを示すために使われた旗がもととなっていると言われています。それぞれの国旗には、その国の歴史、文化、建国の理想などが表されています。 現在使われている国旗はどこの国のものも比較的新しく、最も…

光合成で葉は強すぎる太陽の光を使いきれていない

植物は二酸化炭素と水を材料にし、太陽の光エネルギーを利用してデンプンや糖などの有機物を作っています。これを光合成と呼んでいます。大気中の二酸化炭素は葉の表面にある気孔から吸収し、水は根から吸収します。 晴れた昼間、緑の葉は太陽の光を浴びて盛…

見えるか見えないかの境界

音には聞こえるかどうかの境界があり、匂いも感じ取ることができるかどうかの境界があります。小さな音は聞こえませんが、十分に大きな音は聞こえます。弱い匂いは感じられませんが、強い匂いは感じ取ることができます。 聞こえないほど小さな音を少しずつ大…

ニワトリが米を食べれば卵の黄身は白くなる

卵ほどいろいろな料理に使われている食材は、ほかにはないのではないでしょうか。日本人は世界的にみても卵の消費量はトップレベルで、平均してひとりが一日に1個弱食べています。日本料理に卵は合うのかもしれません。さらに料理だけでなく、ケーキやクッキ…

窓ガラスが光環境を激変させた

窓ガラスは、光を通すことができますが、音の遮蔽効果は高く、匂いを完全に遮ることができます。二重窓にするとほとんど音も遮ることができます。これは、よくよく考えてみると不思議な気がします。外からの騒音を小さくし、嫌な臭いをさえぎり、明るい光を…

花がいい香りを出すのは虫の目が悪いから

植物がきれいな色の花を咲かせているのは、もちろん人を喜ばすためではありません。蜜を求めて来る昆虫に花を見つけてもらい、受粉の手助けをしてもらうためです。しかし残念なことに昆虫は目が悪く、遠くに咲いている花を見つけることができなません。 昆虫…

なぜスキー場は紫外線が強いのか

3月や4月の晴れた日に2、3日スキーをするとゴーグルの後がはっきり分かるほど日焼けをします。春スキーをするとなぜこんなにまで日焼けしやすいのでしょうか。 太陽光には紫外線が含まれていて、波長の長さによりUVA、UVB、UVCに分けられています。最も波長…

光合成で葉は強すぎる太陽の光を使いきれていない

植物は二酸化炭素と水を材料にし、太陽の光エネルギーを利用してデンプンや糖などの有機物を作っています。これを光合成と呼んでいます。大気中の二酸化炭素は葉の表面にある気孔から吸収し、水は根から吸収します。 晴れた昼間、緑の葉は太陽の光を浴びて盛…