不思議を科学する

不思議を科学する

ドレスの色の見え方は色恒常性のせい?

ドレスの色の見え方は色恒常性のせい? 昼間の太陽の光で照らされた白い紙は白く見えます。これはいろんな色の光を含んだ太陽光が紙の表面に当たり、当たった光のほとんどすべてが反射して見ている人の目に届くからです。 夕方の黄色い太陽の光で照らされた…

赤い若葉があるのはなぜ

色の見え方としては、物体の表面に属しているように見える物体色と発光しているように見える光源色があります。若葉色は、JIS(日本工業規格)に規定されている物体色の慣用色名のひとつで、やわらかい黄緑と定義されています。慣用色名は、動物や植物など私…

三毛猫はほとんどがメス

動物の中にはオスとメスで体の色が異なるものがいます。 そのような動物では、一般にオスが鮮やかな色をしています。例えば、キジやオシドリのメスは茶と白で地味な色です。それに対して、キジのオスは頭部の赤色が印象的ですし、オシドリのオスの体はオレン…

なぜ大型船の船底を赤く塗るのか

大型船やタンカーは多くの場合、上下2色に塗り分けられています。特に下側に塗られている赤い色はよく目立ち、大型船の目印のようになっています。上側の色は決まっていませんが、黒く塗られていることが多いようです。 船が水面と接する境界線が喫水線(きっ…

なぜカラスは黒いのか

なぜカラスは黒いのか カラス科の鳥はカラス、カケス、カササギ、オナガなど約120種が、極地を除く世界中に生息しています。日本国内でよく見かけるカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスです。名前のとおり、嘴(くちばし)が太いのがハシブトガラスで…

なぜか国旗には赤色が最も多く使われている

国旗は、国家間の戦争において自分の国の軍隊であることを示すために使われた旗がもととなっていると言われています。それぞれの国旗には、その国の歴史、文化、建国の理想などが表されています。 現在使われている国旗はどこの国のものも比較的新しく、最も…

ニワトリが米を食べれば卵の黄身は白くなる

卵ほどいろいろな料理に使われている食材は、ほかにはないのではないでしょうか。日本人は世界的にみても卵の消費量はトップレベルで、平均してひとりが一日に1個弱食べています。日本料理に卵は合うのかもしれません。さらに料理だけでなく、ケーキやクッキ…

皮膚は光を感じ、色を感じる

ひとの感覚器官で光を感じとり、色を見ることができるのは視覚である目です。それ以外の感覚器官は光や色を感じとることができないと思われています。 ひとの目には見えない赤外線が皮膚に当たると暖かく感じますが、これは皮膚が赤外線を感じ取っているとい…

緑色の葉をなぜ青葉と呼ぶのか

アマゾン川の支流、熱帯雨林の奥深くに住む先住民が話す言葉や南の孤島に住む少数民族が話す言語には、色を表わす言葉が二つしかないそうです。それは白と黒です。それ以外に色は白か黒のどちらかに含まれます。他の色を区別しなくても生活をしていく上で困…

冬より夏のバターの方が黄色い

牛乳にはカゼインと呼ばれるたんぱく質と脂肪球が液体中に溶けずに分散しています。カゼインの大きさは約0.0002ミリメートル、脂肪球は約0.002ミリメートルと両方ともとても小さな粒です。これらの粒に光が当たると乱反射し、牛乳は白く見えます。 雲や霧は…

赤く青く光る星はあるけれど緑色に光る星はなぜないのか

地球から観測できる星には2種類あり、太陽の光を反射して光っている星と、自ら光をはなっている星です。 太陽の光を反射して光っている星は、太陽の周りを回っている惑星や彗星、それから惑星の周りを回っている衛星です。これらの星の色は、表面の物質によ…

脇汗をかくと黒っぽく見えるのはなぜ

汗などで着ている衣服が湿るとその部分の色が濃く見えます。夏の暑い日のテレビのロケ番組で、明るい色のシャツを着ていた女性出演者の脇の下が汗で暗く見えていました。脇汗をかいていることをほかの男性の出演者から指摘され、恥ずかしそうにしていました…

教会のステンドグラスが色褪せないのはなぜ

ヨーロッパの古い教会に窓の装飾としてよくステンドグラスが使われています。たくさんの色ガラスを組み合わせて作られた絵や模様が、外からの光を透過して美しく見えます。 世界遺産になっているスペインの教会サクラダ・ファミリアのステンドグラスは有名で…

電気がなくても時計の文字盤が光るのはなぜ

夜中に目が覚めたとき、今何時かなと枕もとの時計を見ると、真っ暗な中でも時計は時刻を教えてくれます。文字盤と針がうっすらと光っているからです。 この時計の文字盤や針には蓄光塗料(夜光塗料)が塗られています。暗闇の中で淡く光っているのが燐光(蓄…

紅茶にレモンを入れると色が変わるのはなぜ

ストレート、ミルク、レモン。紅茶はどのようにして飲むのが好きですか。紅茶本来の味が楽しめるということでストレートを好む人も多いようですが、レモンもそれなりに人気があります。 熱い紅茶に輪切りのレモンを浮かべると、紅茶の色が薄くなっていきます…

昼の月が白いのはなぜ

日本では古くからお月見の習慣があり、桜と並んで月は短歌や俳句に読まれてきました。日没と同時に東の地平線から上って来る満月は、太陽光よりは少し黄色味がかっていて、ほどよい明るさが落ち着いた印象を与えます。それが日本人に好まれてきた理由なので…

虹は七色(なないろ)ではない

雨が上がり晴れると虹が出ることがあります。太陽がやや低い位置にあるときが出やすいようです。条件がいいと虹(主虹)の外側には副虹が現れることがありますが、めったに見ることはできません。現れたとしても色が薄くてぼんやりとしているので見逃すこと…

1本の梅の木に2色の花が咲くのはなぜ

団地の中の小さな公園に赤い梅と白い梅の花が咲いていました。近づいてしばらく眺めていて、不思議なことに気づきました。花の色は2種類なのに幹は1本しかないのです。赤い花と白い花は同じ梅の木が咲かせていたのです。てっきり赤い花を咲かせる梅の木と白…

なぜマグロの身は赤くタイの身は白いのか

骨格を持つ動物の筋肉は、骨格筋と内臓筋に大別されます。骨格筋は骨格についていて,身体を支え動かす筋肉で、さらに遅筋と速筋に分けることができます。赤く見えるため赤筋とも呼ばれるのが遅筋で、白っぽく見えるため白筋とも呼ばれるのが速筋です。 遅筋…

なぜか日本では白色が好まれる

民族によって色の好みには差があるようです。宗教で神聖とされる色については、その宗教を信じる人にとって独特の感情を呼び起こします。緑はイスラム教では聖なる色であり、イスラム教国の国旗に緑色がよく使われています。 御茶ノ水大学の駒城氏の論文(1)…

隣の芝生は本当に青い

『隣の芝生は青い』は、人のものは自分のものよりもよく見えることの例えとして使われています。欧米では庭に芝生を植えているのをテレビなどでよく見ますが、日本ではあまり見かけません。なぜこのことわざに芝生が使われるのか疑問に感じますが、『The gra…

青色光は本当に防犯や自殺防止に有効か

青色光は人の気持ちを静めるために犯罪や自殺の防止に効果があると言われています。世界で最初に街路灯に青色光が設置されたのがイギリスのグラスゴーです。それは街の景観の改善を目的として、街路灯の色をオレンジから青に変えたのです。 この青色光の街路…

バナナはいつから黄色くなったのか

日本で最もよく食べられている果物といえばバナナです。安くておいしいだけでなく、多くの栄養素と食物繊維をたくさん含む健康食品でもあります。さらに手で皮をむくことができ、種もないので手軽に食べることができることも好まれる理由でしょう。 しかし、…